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Home > アーティスト > トーマス・ヘル

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profile

アルフレート・ブレンデルに「知性とヴィルトゥオージティの両面をあわせもつ」と絶賛されたピアニスト、トーマス・ヘルはドイツ・ハンブルク生まれ。

ハノーバー国立音楽演劇大学で、イギリスの名ピアニスト、デビット・ワイルド氏に師事。ピアノ教育学、国家演奏家資格課程を最優秀で卒業。同時にR.フェーベルのもとで作曲・音楽理論のディプロムも最優秀で取得。

オルレアン国際コンクール優勝をはじめ数多くの国際コンクール に入賞後、ユニークなレパートリーで幅広い活動を展開。ヨーロッパ各地の国際音楽祭や名高い ホールに出演している。とりわけ、エリオット・カーター、アルノルド・シェーンベルク、ルイージ・ダッラピコラ、チャールズ・アイヴス、ピエール・ブーレーズといった20〜21世紀の現代音楽を得意としている。特に、ジェルジュ・リゲティの《エチュード》全18曲のライブ演奏は、ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習会をはじめ、ベルリン、バイロイト、ヴッパータール、バーゼル、東京など各地で話題を呼ぶ。その実演に接した現代ハンガリーを代表する大作曲家ジェルジュ・クルタークは、「リゲティの音楽を理解し、それを解釈し、最高度の演奏技術をもって演奏する特別な才能」と絶賛したほか、音楽ジャーナリストの池田卓夫氏は、東京で行われたコンサートを『音楽の友』誌で2010年ベスト・コンサートの第1位に挙げるなど、深い知性に支えられた圧倒的な音楽表現と、暖かみのある千変万化な音色は、作曲家や音楽家、評論家から全幅の信頼と評価を得ている。

2012年秋にWERGOよりリリースしたリゲティのヒアノのためのエチュード全曲CDは、BBC Music Magazine, International Piano, Piano News やバイエルン放送(BR)をはじめ、2013 年レコード芸術2月号で、特選盤に選定されるなど、世界各地の音楽評論誌で高い評価を受けている。これまでにリリースされたCDには、マックス・レーガーとロベルト・シューマン、エドゥアルト・シュトイアーマン(2010年ドイツ・レコード評論家大賞を受賞)、ヴァイオリニスト、エードリアン・エドレムとのバルトーク『ヴァイオリン・ソナタ集』、またカメラータ・フレーデンと共演したCD、コルンゴルド作曲『ヒアノ五重奏曲 作品15』(2012年ドイツ・ベスト・ ティスク賞を受賞)などがある。 2015年には待望のアイヴスのコンコード・ソナタを録音リリース予定。現在、ハノーバー国立音楽演劇大学およびシュトゥットガルト国立音楽芸術大学というドイツの2つの大学で教鞭をとり、世界各地でマスタークラスを行っている。


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